恐怖の感じ方
日本人が1番怖いと感じるホラー映画は邦画ホラーであり、1番怖いと感じる怖い話は日本の怖い話だろう。
留学生の友達が多かった学生時代、私は好んで彼らの国の怖い話を聞かせてもらっていた。あくまで個人の感想だが、日本の怖い話を超える話はなかった。もちろん怖いことは怖いのだが、最たる恐怖という程ではなかった。
今回書く幽霊談義は、サークルの部室でおこなわれたもの。
そりゃ何を怖いと思うかは人それぞれだし、育った環境とか文化によっても変わるからな。
興味深く聞く後輩達に、私も坂本も同じ結論を述べた。
例えば治安が悪い国だと、強盗とか盗賊が恐怖の対象となる。けど、日本で暮らしてるとまず盗賊の被害に遭うこともないし、強盗に押し入られる可能性だって高くはない。
珍しく坂本が論理的に話していた。
有名なホラー映画で、テレビから女が出てくるシーンがあるだろ? 極端な話、あれだってテレビを知らない人、テレビがない生活をしてる人、テレビを見ない人からしたら、最たる恐怖ってわけじゃないんだよ。
とてもわかりやすい例え話に後輩達も深く頷いていた。
話を終えて坂本が一息ついたため、私も少し語らせてもらうことにした。
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狭い部屋と新しい天井
補足みたいになるけど、結局「自分も体験するかも」ってのが1番怖いんだよ。普通の家に幽霊が出るようなホラー映画を観て風呂に入るのとかトイレに行くのが怖くなったりするのは、「もしも幽霊がいたら」って、身近に感じるからだよ。
確かに。ホラー映画はホントに怖いけど、デスゲーム系の映画はハラハラするってぐらいにしか感じませんもんね。
そうそう。健全な生活を送っている限り、デスゲームに巻き込まれることは無いに等しいからな。
無差別的なことを除いて。
ちょっと話がそれるけど、殺人事件で「動機」が取り沙汰されるのも同じ理由だよ。
すべての殺人が罪であることは間違いないが、無差別殺人や通り魔事件のように「理由なく巻き込まれる」という事件よりは、たとえ犯人の勘違いや逆恨みでも「理由があって巻き込まれた」という方が、多少なり納得できてしまうのだ。 ※ 当事者を除く世間的の人が。
留学生にも怖い話を聞かせてもらったけど、治安が悪い国とか地域から来た留学生は「殺人事件が1番怖い」って言ってたよ。俺が観た限りだけど、アメリカの映画は幽霊よりもモンスターとか怪物とか凶悪犯が出てくるホラー映画が多い気がするよ。
さらに個人的なことを言わせてもらうと、欧米の映画では『グロテスク=怖い』という思想がある気がする。いかに残酷に生々しく殺すか、襲うかが、欧米人の恐怖心を煽るのだと思う。
日本でも凶悪事件や殺人事件は起こっているが、諸外国の事件数は日本の比にならないほど多い。悲しいことだが、日本人よりも『殺人』が身近なことなのだ。
留学生の話で怖かったのとかないんですか?
怖いなって話はいくつかあったけど、日本の怖い話を超えるようなものはなかったね。しいて言うなら、韓国の怖い話とかホラー映画は日本人が思う恐怖に近い感じがしたね。
へぇぇ。
日本のホラー映画とか怖い話はジメジメした怖さって言われるけど、韓国もそんな感じだね。
しかし、韓国のホラー映画は日本の映画よりも高い予算で制作されることが多いため、日本人からすると幽霊などの恐怖の対象がくっきりし過ぎているように感じられる。 ※ あくまで私の感想です。
この幽霊談義は意外と好評だったようで、後輩達も満足そうな顔をしていた。普段は怖すぎて文句を言われることが多いので嬉しかったのを覚えている。
※ しつこいようですが、各国のホラー比較論はあくまで管理人の所感ですのでご了承ください。
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[あらすじ] それは演出のはずだった。主人公達はYouTuberとして活動しており、呪われていると噂の廃病院でライブ配信をすることに……。主人公達の目線で進む主観視点なので、リアルな恐怖を体験できます!
まとめ
今回の談義のまとめです。
海外生活の経験があったり、海外で暮らす日本人だとまた恐怖を感じるポイントが変わってきそうですね!
今回はここまで! ご拝読ありがとうございます!
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